色彩変異の遺伝について/[2005.04.07] Page-03

2005.04.07 NEW!!

お客様のお問い合わせ No.03
キャンディケーン♂xバターモトレー♀の掛け合わせで生まれてくる子はナニカ?というお客様のお問い合わせ。
華やかな色の組み合わせに期待が膨らむ・・・さて、結果は???



キャンディケーンとバターモトレー
キャンディケーンとは、赤と白のコントラストが美しい品種で、マイアミのアメラニスティック個体を指す。
赤が濃く、地色が灰色であることから黄色色素が普通のコーンより少ないと考えられ、その色彩変異をアザンティック(ax)で表示した。
マイアミに関しては、地域変異ということもあり、これまた微妙な個体が数多くで回っている。
同時にマイアミの変異品種である、キャンディケーンやクリムゾンにもそれぞれ天と地ほどの差がある個体に同一品種名がついている。
今回の問い合わせの場合は、組み合わせ結果を単純に導き出すため、マイアミ=アザンティックと定義し、キャンディケーンをアメラニxアザンとした。

たいしてバターモトレーは、アメラニxザンティックからなっている。
このアザンティックとザンティックがどう表現されるかが、生まれた子供達の色彩を左右するかも???

結果、おそらく生まれてくる個体は全てアメラニスティックであると予想される。
その他の遺伝子としては、アザンティック、ザンティック、モトレーそれぞれのヘテロで、ようはトリプルヘテロ。
マイアミの特徴である黄色色素の欠乏がどの程度であるかが気になるところ。
より
赤ければキャンディ、赤くなければ普通のアメラニ(オレンジ)になるだろう。

問題のザンティックとアザンティックの掛け合わせだが、この二つを持つと、コーンはどんな色を示すのだろうか?
今回掛け合わせで生まれるアメラニからは判断できないが、さらに累代を重ねたとして、一方で黄色を少なくする遺伝子が働き、一方で黄色を増やす遺伝子が働くわけだから、ノーマルっぽい色彩に戻ると言うことだろうか?

なんとも歯切れの悪い解答で申し訳ない。m(_ _)m



Silver wingでの組み合わせ
2005年もブリーディングシーズンに入り、冬眠あけからすでに1ヶ月以上が経った。
今年はコーンブリーディング初年度に生まれたF1同士をかけるのが私にとっての最大の楽しみ。
生まれたときに「スノー」と見間違ったラベンダーと、母親が違うアネリを交尾させたが、果たして生まれてくる子は・・・???



F1の結果から親の遺伝子を割り出す。
実はこのF1同士の親の遺伝子がどうなっているか、ハッキリと解らない。
これらの親個体は入手時に遺伝子がどうなっているかの説明を受けていないからだ。
なので、生まれたF1から遺伝子の状態を考えてみる。

父親がアネリで、母親はハイポオケッティとスノーだ。
まずはハイポオケッティとの組み合わせ(下図左側)。
このペアからは毎年、オケッティ、ハイポオケッティ、アネリ、ラベンダーが生まれている。
ウチのオケッティも通常「ハイポ」と呼ばれるモノに近く、さらにはビバガでウチのハイポは「スーパーハイポ」と判別されたこともあるので、ハイポは集まれば集まるほど薄くなる、という感覚でいればおおよそ間違いないのではないかと思う。
(ここでは便宜上、下図の通り、Hhはハイポのヘテロとし、hhをハイポとする。)
このペアからはアメラニが生まれていないので、両親ともアメラニの遺伝子は持っていないハズ。
アメラニが出ない、アネリとハイポが出る、と言うことは、父親もハイポのカードを一枚は持っているハズ。
従って、父親のアネリは「AAbbHh」。
母親はハイポオケッティだが、生まれた子の中にアネリも混じるため、アネリのカードを一枚は持っているハズ。
従って、母親は「AABbhh」。

次に父親は同一のアネリで、スノーとの組み合わせ(下図右側)。
このペアからはアネリしか生まれていない。ので、母親であるスノーはアネリとアメラニの遺伝子以外は持っていないと推察される。
従って、母親は「abH」

以上でF1の表現系から親の遺伝子を導き出せた。
それを元に今度は逆にF1の遺伝子を予想する。
予想は、下記の通りとなる(かけあわせ対応表参照)。
・ハイポオケッティ(血統OKD)の子>OKDラベンダー = AAbbhh
・スノー(血統YKC)の子>アネリ = AabbHH(非ラベンダーヘテロ)
 or AabbHh(ラベンダーヘテロ)


さて、以上を確定した上で、それぞれの場合における繁殖結果の予想を、下図に記した。


図はオスのラベンダーを真ん中に示し、左にラベンダーヘテロ、右に非ラベンダーへテロを示した。
結果は歴然だ。
コーンの色彩変化を愉しむ者として私はかなり夢見がちだが、今回の予想でそろそろ思い直さねばならないかと思いしらされた。
良くて50%ラベンダー、ヘタをすると100%アネリである。

左側のラベンダーが混ざった結果が出れば、50%の確率で生まれたラベンダーは50%ポッシブルヘテロフォーオパールである。
もし右側のような結果になれば、このF1アネリはラベンダーのヘテロではないと言うことになる。



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